認識には五つの段階
第1段階「知る」
知識:自然科学における認識がその典型、現象を測定して得られたデータを
解析して、そこから一定の認識を構築する
学校教育等で伝達されるのが、「知る」段階の認識である
長所は誠実であるということ→自分がわかっていないことは認めない
短所はわからないことに対して無力であるということ→わかる範囲にしか
目を向けず、視野が制限されている
第2段階「信じる」
『信じる者は救われる』という言葉がありますが、宗教における信仰は
これにあたる。人間関係における信頼もそう
長所は認識するのが早いということ
短所はまったくの虚偽、間違いを真実であると認識してしまう危険性が
高いということである
宗教的カルト集団に入って、指導者の指示で重大な罪を犯す人々も存在する
第3段階「みえる」
直接的に認識します。つまり物事を直観する
「見える」という段階には、3つの種類がある
1つ目は「肉眼」
2つ目は心の眼「心眼」:他人の心を読み取る眼です。自分の心によって
他人の心を見る
3つ目は真実を見抜く眼「真眼」:真実を見る眼。
自分の内にある本当の自分、真我によって
真実をとらえるということです
第4段階「無い」
この第4段階では、現象が無いという真実を体感し、体得する段階
この真眼は、認識の最終段階、第5段階「在る」において本当の意味で完成する
第5段階「在る」
認識をさらに超えて、ただ真我のみが存在するという段階である
以上の5段階のうち、「無い」という第4段階へ進み、さらに「在る」
という第5段階にまで至ることが、真我瞑想の目的、真実の認識、真我の
自覚に他なりません。
最終段階の「在る」ということを認識するためには、第一段階から時間を
かけて順を追って進んでいかなければならないわけではない
最終段階の「在る」という真実を認識するのに段階を経る必要も、時間
をかける必要もありません
真我瞑想とは、一瞬で、第5段階の認識「在る」において、真我を自覚
するための瞑想法である
ー佐藤康行 真我よりー